サイコーに愛しいお姫様。



「やだよ……私だってツッチーがいなくなったら怖いよ……後に残るなんてやだ……」


「……だよな。ごめん。辛いこと言って……ごめ……」



止まらない涙。苦しくて言葉につまる。



人間って何で寿命があるんだろう?



いつかは死ぬって分かっているのになんで生まれてくるんだろう……?



「じゃ……死ぬときは一緒に死のう……?」



これまたバカみたいな俺の言葉。



なおは首を横にふって泣いて震える声で一言。




「“一緒に生きよう”……でしょ?」




その言葉は……



俺のこれから先の未来を




一緒に明るくしてくれる前向きな姫の魔法の言葉だった。





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