サイコーに愛しいお姫様。
「夜まで待てないの…?」
「待てない……夜も抱くけど」
「ぷ……何だソレ」
姫は俺の言葉に吹き出して腕を首にまわしてきてキスをしてくれた。
大きな窓にはブラインドがついていて完全に閉めてそのままバスタブでなおを抱いた。
繰り返されるキスとともにかすかに聞こえてくる波の音……
完全に二人きりの世界……
二人だけのお城……
「なお……俺の目……見て」
すっかり果ててしまったなおの目を見つめて言った。
「愛してるから……一生大切にするから俺と一緒にいて?」
姫は少し微笑んで潤んだ瞳で抱きついてきて耳元で囁いてくれた。
「うん。初めて告白された言葉……思い出した。私はもう充分大切にされてるよ。ありがとう……」
姫の中では……
“一生大切にするから”
この言葉が一番嬉しかったらしくて……
だいぶ前に俺の言った言葉をきちんと覚えてくれていて……
俺、嬉しいよ……