サイコーに愛しいお姫様。



ケーキの文字には…


《I′m happy to love you》



――“私はあなたを愛することができて幸せです”



そして店員からこっそり花束を受け取りすかさずピンクの薔薇をなおに手渡す。



「サプライズ第4弾!!驚いた?」


「うーっ……ばかぁー……泣かさないでよぉー……」



なおは泣くくらい感動してくれた。俺、頭悪いからさたくさん考えて準備したんだ。



ありきたりなことでもなおが喜んでくれそうなこと……精一杯考えた。



「退院祝いとー初旅行のお祝いとこれからの明るい未来のお祝い。多すぎる?」


「ううん……ありがと」



まわりのお客さんは俺たち二人を微笑ましく見ていた。



きっと誕生日かプロポーズかなんかだろうと思われただろうな。



俺たちの場合はもっともっと深いお祝い……




記念日になった。






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