サイコーに愛しいお姫様。



「分かる!!」



一一成人式当日。
なおとあみちゃんは髪をアップしに美容院に出かけている間、俺の家に相馬が来て話し込んでいるところ。



「だよな?!男ならたまんないよなー!!乱れた振り袖姿の女の子♪」


「うん……ていうか、振り袖より浴衣のほうが軽くて俺好み!」


「ぷっ……真面目な顔してそんなこと言うと多くの雅紀くんファンは幻滅するんじゃない?」


「俺はあみがいればそれだけでいいし♪」



そうそう。男なんてこんなもんなんだ!どん引きされてもこれが実情なんだっ!

(※どうかついてきてください。)



「今日はなおに変な男がつかないようにきちんと見ててくれよ」


「大丈夫だよ!中学の同級生なんてみんな友達じゃん!なおちゃんの性格も昔からあんな感じだったし心配無用!」



なおの性格……か。確かに恋愛対象には見られないサバサバした女の子。でも確実に綺麗さには磨きはかかっているわけで。



「やっぱり俺もついていこうかな?」



……………………………。


「死にたくないならおとなしく家で待ってたほうがいいよ?」



や……やっぱり?




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