サイコーに愛しいお姫様。

「なお……ちょっと来い！」


「は？やだよ！家に帰ってからでいいでしょ？！」



何故か席を立とうとしないなおを無理やり手を掴んで外に連れ出す。



「何だよっ？！あの男！俺のこと完璧バカにしてるだろ！」


「本当にバカなんだから仕方ないじゃん！それより早く席に戻るよ！」



バ……バカって。
そりゃー医大生のあいつは頭がいいんだろうけどバカって！！



「俺帰る！！」


「もうガキみたいなこと言わないでよ！」


「お友達を大切にするなおちゃんは最後までいれば？」



最大級に嫌な言い方をしたら思いっきり右手で頭を殴られる。



「いって！暴力女！！」


「うるさい！バカにしてるのはあんただよっ！！」



そう言って店の中のトイレに入って行くなお。



「ﾁｯ……マジで今回はぜってー俺は悪くないからな！！」



謝るもんかっ！！
一人店の外で憤慨していると二宮が声をかけてくる。



「もしかして俺のせいで喧嘩した？さっきの気分悪くさせたならごめんね」



はぁ？？また持ち上げて落とす気かぁ？！俺は完全に警戒して壁を作っているとため息をつきながら話し始めた。