サイコーに愛しいお姫様。
「ちょっと!私まだ怒ってるんだから!!」


「二宮から聞いた。悪かったよ。でもお前ももう少し俺に分かるように事情を説明しろよ」


「空気を読んでほしいんだよ!あんな状態で話せるわけないじゃん!」



……ごもっとも。俺やっぱりバカかも。



タクシーをひろってアパートに帰りつくとなおはため息をつきながらソファーに座る。



「もう!夜はみんなと飲みに行く約束してたのにっ」


「夜までまだ時間あるからいいじゃん!友達とはもう写真撮った?」


「うん。たくさん撮りまくったよ?」


「じゃあ……脱がしていい?」



なおを抱き寄せて後ろの帯に手をかける俺。



「やっ……待ってよ」


「待たねーよ……」



きつくしめつけられた帯をほどく。その瞬間、なおは脱力。



「はー……苦しかったから帯から解放されて気持ちいい」


「もっと気持ちよくしてやろうか?」



もう有無を言わさずに深いキス。舌を絡めてそのままソファーに押し倒す。



「まっ……シワになるじゃん!きちんと脱いでから!」


「俺が脱がすから……」



ていうかもう止められなかった。やっぱりなおの乱れた振り袖姿。あり得ないくらい俺の理性を飛ばしていた。



「バカ……何……発情してんのよ……」


「なおが綺麗すぎるからだよ……」





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