サイコーに愛しいお姫様。
「あみ?!どうしたの?!」



ええ?!あみちゃん?!なおの驚いた言葉を聞いて俺も慌てて玄関へと向かう。



「こんな時間にごめんなさい……他に行くところなくて」



玄関先に立っているあみちゃんは泣きながら体が震えていて……



「とりあえずあがって!歩いてきたの?」


「うん……携帯も財布も持たずに出てきちゃったから……」



そう言ってなおに抱きつくあみちゃん。



「バカ!危ないでしょ!こんな夜中に……怖かったでしょ?相馬と喧嘩?」


「今、雅紀くんの顔見たくない」



珍しい……相馬とあみちゃんでも喧嘩するんだ。



「でも相馬も心配してるだろうから……ツッチー!あみは今晩はうちに泊めるからって相馬に連絡入れて」


「ああ……うん」



携帯を手に取った瞬間だった。またまたうちのインターホンが鳴り響く。



三人とも顔を見合わせる。あいつしかいねー。とりあえず玄関を開ける。



「ごめん!遅い時間に……あみ来てる?」



息をきらして汗だくの相馬。



「来てるよ。でも何があったかしらないけど今は相馬の顔見たくないって……」


「お邪魔します!」



相馬は俺を押し退けてツカツカとリビングに向かう。ていうか俺の言葉はシカトかよっ?!





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