サイコーに愛しいお姫様。
「あみ……帰るよ」



あみちゃんは相馬の顔も見ずになおにしがみついたまま……



「あみ!土屋たちに迷惑だからっ!」



無理やり腕を掴むと払いのける。そして立ち上がって一言。



「なお……お金貸して。ホテルに今日泊まるから」


「あみ!とりあえず俺の話聞いてって」



うわ〜修羅場だっ!修羅場だっ!!こういう時はどうしたら……



「まあまあ。二人とももう少し落ち着いてから話しなよ。相馬!あみは今晩うちに泊めるから。時間をおいて冷静になってから……」



「無理!あみのいない家に帰っても俺がどうにかなりそうっ!あみが泊まるなら俺もここにいる!!」



えええ?!!
何だよ。この展開はっ?!


とりあえず寝室にはなおとあみちゃん。



相馬と俺はリビングで寝ることに……。



「ごめん。本当に迷惑かけて……」



ため息まじりの相馬。ソファーで頭を抱えてかなりへこんでいた。



「いいよ。喧嘩の原因は?」


「……はぁ。取引先の女にはめられた。あみは俺が浮気してると思ってる」


「はい?!」



これまた複雑なお話。相馬が浮気するわけねーじゃん!!



そんなのあみちゃんが一番分かってるはずなのに。信用なくすほどのことをしてやられたってこと?




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