サイコーに愛しいお姫様。

「俺がきちんと話していなかったのが悪いんだ。心配させたくなくて気を持たれてる女と仕事してるなんて言えなかったから」


「でもそれだけであみちゃんが相馬を疑うか？」


「え？」


「相馬が浮気だなんて天変地異！普通に考えて誰かの策略だって考えるほうが自然！あみちゃんは他に怒ってる理由があるんじゃないの？」　


「……そう思う？」


「うん。友達の俺から見ても相馬はあみちゃん一筋で浮気なんてあり得ないって思ってるのに……奥さんのあみちゃんならもっと分かってるだろ？」



相馬は俺の言葉を聞いてスクッと立ち上がる。



そして無言のまま寝室へ。



「おっ……おい！相馬！？」



閉ざされた寝室の扉をノックする相馬。なおが出てきて少し扉を開ける。



「あみまだ泣いてる……もう少し待ってあげて」


「もう我慢できない！あみと二人にして！！」



そう言うとなおを寝室から出して扉を閉める相馬。



わわわっ！！
大丈夫なのかよ？！



廊下でなおと俺二人固まってしまった。