サイコーに愛しいお姫様。



「やだっ!触らないでっ!!」


「あみ……」



一枚閉ざされた扉の先から聞こえてくるあみちゃんと相馬の声。思わず聞き耳を立ててしまう。



「ね……俺のこと信じてる?」


「……信じてるよ。でもキライ。雅紀くん何も言ってくれないから……隠し事も嘘もつかないって約束したのに……」


「うん……ごめん」


「私ってそんなに弱い人間に見える?私には心配かけたくないとかじゃなくてかけてよ!何でも話してほしっ……」



ん?あみちゃんの泣きながらの声が途切れた?



「んっ……」



思わず息をのむ。ななな何やってんだよ!?妙にドキドキしている俺。



「あみ……もう何でも些細なことでも話すって約束するからキライだなんて言わないで?俺、あみが好きなんだよ……どうしょうもないくらい大好きだから」



あ……
あま一一一一一い!!
(※スピードワゴン風。)



「私だって好きだよ……キライになんてなれないっ……ごめん……キライだなんて言って」



ば……
バカップル!!聞いててこっちが恥ずかしいわっ!!



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