サイコーに愛しいお姫様。
「なお、ツンデレ決定♪おやすみ」
「はぁ?喧嘩売ってんの?」
怒ってる怒ってる!!
こうなると負けず嫌いの姫は……
背を向けていた俺の肩をグイッと引いて俺の体の上にのってくる。
目の前には姫の綺麗な顔。真剣な表情で見つめられて一瞬ドキッとする俺。
長い髪を左手でかきあげて左に顔を少し傾けて唇を重ねてくる姫。
ぎこちなく舌を絡めてくるなお。思わず腰に手を当てて空いている手でなおの頭を撫でてキスに応える。
甘い香り……なおのいつもと違う表情、キスの仕方に……俺はもう我慢できなくなって……
「わっ!!」
なおをそのまま横に倒して体勢を逆にする。
切なそうな目で俺を見つめるなお。俺はそんななおが愛しくて……
「ごめん……俺が言ったんだよな。普段は見せない顔を俺だけに見せてって……」
ソッとスベスベの右頬に触れる。
「だから今までどおり俺といる二人きりの時だけは違うなおを見せて……」
そうだよ……
大切なこと忘れてた。
いつもサバサバしているのもなおだし。今目の前でかわいい顔をして甘えてくるなおもなおなんだ。