サイコーに愛しいお姫様。



そして飲み会の土曜日。俺の家の近くの居酒屋まで来た。



「この間は本当に夜遅くにごめんなさいっ!」


「次の日、仕事きつくなかった?マジでごめんね」



乾杯した早々、あみちゃんと相馬は俺たちに謝ってくる。



「気にしなくていいよ!行く場所なかったらいつでも来なよ!」


「いやいや、もうあみとは喧嘩しないからっ!」



ぷっ……姫の言葉に相馬は慌てて口を開く。



「私たちも喧嘩したらツッチーがお世話になるかもしれないし!ね?」


「は?何で俺?!」


「何で私が出ていかないといけないのよ?」


「普通は女の子が泣いて出ていくだろっ!あみちゃんのようにっ!男の俺が飛び出したらバカみてーじゃん!」


「生おかわりっ!」



はやっ!!空になったジョッキを机にバンッと置くなお。どおりで口がいつもより達者なんだ。



姫の飛ばしっぷりの言動に相馬とあみちゃんは大爆笑していた。結局飲み会では俺が笑い者に……。



ちくしょう。でもこれは俺のデータ上、仕方ない。





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