サイコーに愛しいお姫様。
「いいよっ!大丈夫っ!自分でなんとかするからっ!!」
「そうだよ。なお、気持ちだけで嬉しいよ。ありがとう」
相馬とあみちゃんは慌ててなおの提案を拒否る。ま、なおはズバリ言っちゃう性格だからな。
一一心配といえば心配。
そして姫に生が3杯目が運ばれてきた時だった。
「相馬くん!偶然っ!」
店に新しく入ってきた若い女。といっても俺たちよりは確実に年上。クールビューティー?……なんかすごく仕事のできそうな女が相馬に声をかけてきた。
「あ……うちの嫁のあみです。あみ、こちら取引先相手の深見さん」
ん?この慌てぶりに取引先相手?嫁のあみちゃんを思いっきりアピールして……きついくらいに香水の香りを漂わせている女。
こいつが今話していた例の言い寄ってる女かっ!!
「かわいらしい奥様ね」
その女はあみちゃんを見て鼻で笑う。相馬の言っていた通りに見下した口調でかなり感じ悪い。さすがに俺もキレそうになった瞬間……