サイコーに愛しいお姫様。
姫に見せたらやきもち妬くかな?とりあえず手紙はカバンに入れて職場へと向かった。
「よし!今日も仕事頑張るぞ!」
「お!土屋くん、気合い入ってるね。幸せボケはなおった?」
先輩の小倉さんに聞かれて満面の笑みで口を開く俺。
「はいっ!愛する妻のために頑張りますっ!!」
「……なおってねーし!」
呆れ顔されてもいいの!!姫のおかげで俺は活力を貰えているんだからさっ♪
バカみたいに張り切ってるところに一人の若い女の子が入りにくそうに店に入ってきた。
「いらっしゃいませ」
「あ、あのカタログ貰いにきたんですけど」
「どのような車種ですか?」
その女の子は首をかしげて考え込んでしまった。ああ……免許取り立てたのかな?女の子って車に詳しくないもんな。
「普通車より軽がいいですか?デザインがかわいくて女性に人気のあるのはこれかな」
「あ!これです!!CMで見てかわいいって思ってて!」
よしっ!つかみはオッケーです!俺☆
「お時間あるなら見積りしましょうか?」
「あ……まだ購入するかは……」
「もちろん。大きな買い物だから悩んで結構ですよ。仮の見積りだけ作って色々検討されたらと思って」
「はい。じゃあ、お願いします」