サイコーに愛しいお姫様。



「なおちゃん!今日女子高生に手紙貰っちゃった!!」



姫の嫉妬する姿を見たい俺は手紙を見せびらかす。



なおはキッチンで固まったまま動かない。



「なお……?」


「……もしかして。黒髪のストパーかけた南女子校の女の子?」


「へ?なんで分かったの?」



ズバリ言い当てられてビビる俺。姫はエスパー?!



「ちょっと見せてっ!!」


「ええ?!」



まだ中身をあけてなかった俺。なおは封筒に書かれた差出人の名前を見て頭を抱える。


かわいい文字で『*From→花梨*』と書かれていた。



「どうしたんだよ?」


「花梨ちゃん……私の担当してるお客さんだよ」



…………………………。



「ま、まじで?」



たらりと変な汗が出る俺。でもなんでその子からの手紙だってなおは分かったんだ?



「この間、ストパーかけにきた時に毎朝気になる人がいるんですって話してたんだよ」



わわわ!!嫉妬どころじゃなくて複雑な展開になってきたぞ!!





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