サイコーに愛しいお姫様。
―一ガチャン。
………………………ん?
少ししか開かない扉。
内鍵が閉まっている。
インターホンを押してなおの反応を待つ。
…………………ん?
いやーな予感。
何度も何度もインターホンを押しまくっていたらやっと送受器をとってくれた。
『はい』
「なお俺だよ!内鍵開けてっ!入れねーじゃん!!」
『あの女のところに今日は泊まりなよ。私、一人になりたいから!』
ブチッ!!
そう言うと一方的に切られてしまった。
やっぱりめちゃくちゃ勘違いしてるし!言い訳くらいさせろよっ!!
内鍵が邪魔で数センチしか開かない隙間から思いっきりなおを呼ぶ。
「おいっ!とりあえず開けろっ!!誤解だって分かるだろ!」