サイコーに愛しいお姫様。



愛しい愛しい姫を抱いた後は必ず毛布にくるんでギュッと抱き締めて寝る。



だけど朝になるとシンデレラのように魔法はとけて……



「起きろぉ!!またふまれたいのぉ?!」



……たまには優しいチュウで起こされてぇ。



寝癖をクシャクシャしながら起きてリビングに行くとまたまたきっちり朝ごはんが。



当たり前だと思わずに俺は必ずなおに感謝の言葉を言ってから箸を握る。



「いつもありがとう。いただきまーす!」


「ぷ……どうぞ」



しかしさすがに毎日頑張ってくれているなおにも何かしてあげたい俺。



「今日仕事終わったら久々に飯食いに行かない?」


「いいよ。でもどうしたの?急に」


「たまにはデートしなきゃな〜なんて♪」



何だそれ?と言いつつ嬉しそうななお。一度着替えた服をデート用にまた着替えなおして出勤して行った。



なおは美容師のアシスタントを卒業してスタイリストになった。とてもオシャレな女の子。



同棲から始めた俺たち。まずなおの半端ない洋服とアクセサリーの数に驚いた。


靴なんて靴箱に入り切らなくてクローゼットに入ってるし。やっぱりそんなところ女の子なんだよな。





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