サイコーに愛しいお姫様。
めちゃくちゃ大声で叫んでいたら奥からなおがやってきた。
よ……よかった。とりあえず家に入れる。マジで閉め出しとかカッコ悪りーからな。
だけどうちの姫の言葉は……
「近所迷惑だから叫ばないで!うるさいっ!!」
―一バンッ!!カチャ。
…………………………。
う……うそ。
扉を閉められ鍵まで閉められた。
3月の初旬。夜中はまだ冷える。そんな寒空の下。
完璧に姫に誤解されたまま……
俺はただただアパートの目の前で立ち尽くしていた。
「……カ、カッコ悪」
**第4話(前編):END**