サイコーに愛しいお姫様。
第5話:俺モテ期?(後編)
「この間の飲み会でのは冗談で言ってたと思っていたけどまさか本当にうちに来るのが土屋だなんて……」
「……相馬。笑いたければ思いっきり笑っていいんだぞ?」
姫に閉め出しくらった俺はとりあえず相馬の家に来た。めちゃくちゃ肩を震わして笑いをこらえてるし。
かっこ悪いから来たくなかったけどとりあえず携帯の充電をしたかった。
「雅紀くん笑うなんて失礼じゃん!なおも話も聞かないで閉め出すなんて……」
優しいなぁ。あみちゃんは唯一親身になって俺の話を聞いてくれる。
「あみだって俺の話聞かないで家から飛び出したじゃん」
「あ、そうか。人のこと言えないね!へへっ♪」
本当に。なんで女って怒ると人の話聞かないで飛び出しちゃうんだろ?
(※なおは逆。)
「あみちゃんはなんで相馬の話聞かないで飛び出したの?」
なんか女心とやらを聞いてみたくなった。
「うーん……とりあえず頭にきて感情的になるでしょ。で、言い訳なんか聞きたくなくて一人になりたかったの。でも……」
「でも?」
「追い掛けてきてくれなかったら寂しいかも。矛盾してるけど女の子ってそんな生き物なんだよ」
ふーん……なるほどね。