サイコーに愛しいお姫様。
「確かに厄介な感情だけど喧嘩するほど仲がいいって言うじゃん。仲がよくないと喧嘩なんてしないし、仲直りしたらもっと仲良くなれるから案外悪い感情でもないと思うよ」
なおは俺のほうを見てギュと抱きついてくる。かわいい……
「俺たちの場合、喧嘩して仲直りするたびに愛情が深まるって思えばいいんじゃない?さすがに閉め出しはもうこりごりだけど」
「ぷ……ごめんね」
笑いながら謝るなおの唇にソッとキスをする。
長い時間、湯船につかっている二人の体はもうすでに熱くて唇を離すと切なそうに見つめる瞳。
少し目の赤いなお。胸が傷んで瞼にキス。
「……もしかして泣いた?」
「……少し……」
「ごめんな……」
親指で下唇に触れてそのまま舌を深く入れて熱いキスを繰り返した。
バスルームに響くキスを重ねる音。吐息とともになおの甘い声が漏れてきていつも以上に色っぽく聞こえてくる。
「なお……大好き……」