サイコーに愛しいお姫様。



「何色にしようかな?」


「え?」


「車の色。土屋さん言ったでしょ?安い買い物じゃないんだから悩んで決めたほうがいいって」



言ったけど……俺から買ってくれるんだ?これまた予想外な展開にポカンとしていると真田さんは吹き出す。



「確かに、土屋さんは私のタイプだったけど不倫はごめんだし!丁寧に一生懸命応対して下さったから土屋さんの店で買うことに決めました」


「あ……ありがとうございます!」



うわーなんかすげー嬉しい。



なお……俺たちの職業って人とのつながり。信頼してもらわないと仕事を任せてもらえない。



今回、花梨ちゃんの件もなおの人柄のおかげで前向きに歩きだしたんだよ。



そして真田さんも。俺の一生懸命さが少しでも伝わったのか……



散々一緒に何色にするか悩んで。人気色のミルクティーベージュを選んだ。



そして見事に……成約してもらえた。





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