『世界一ブス‼』
それから放課後は野球部を見に行くのが私の日課になった。






春ということもあって、砂ぼこりや春風がよく吹いている。






そんな時、一球の野球ボールが私の前に転がってきた___






「すいません…ボール。」




私がボールを投げてくるのを待つ野球部員。

1年生なのか真新しいユニフォームに『神宮寺』と書いてあった。




「あっ、同じクラスの…佐藤さん!だよね?よく野球部、見にきてるよね?興味あるの?」


なんか色々な質問攻めに私はこう返した。


「うん。なんかすごいなって。」


これがレンとの始めての会話だった。
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