『世界一ブス‼』
あれから1週間がすぎた。
今日もグラウンドに野球部を見にきてる
周りには先輩とかのファンの人達が騒がしく見学してた。
私はこの人達とは違う理由でここにいる。
この時までは。
また前みたいに春風が吹いて、ボールが飛んで来た。
私は周りをキョロキョロしながら、ボールを拾う。
だって、女子の視線があるからね…
だけど、1年には目が行ってないことが分かり一安心。
みんなかっこいい先輩目当てみたいで。
野球部員がグローブのを持ってる手をあげて言った。
「ありがとうございます!ってあれ?佐藤さん!また見学?」
頷く私を見て、なにか閃いたようにこう続けた
「あの…もし良かったらでいいんだけどマネにならない?あっ、人手なくてさ、気が向いたら部室来てよ!じゃあ。」
ボールを受け取って走って行く彼。
あの時すでに、私は…