『世界一ブス‼』

あれから1週間がすぎた。







今日もグラウンドに野球部を見にきてる




周りには先輩とかのファンの人達が騒がしく見学してた。




私はこの人達とは違う理由でここにいる。









この時までは。







また前みたいに春風が吹いて、ボールが飛んで来た。




私は周りをキョロキョロしながら、ボールを拾う。



だって、女子の視線があるからね…




だけど、1年には目が行ってないことが分かり一安心。

みんなかっこいい先輩目当てみたいで。


野球部員がグローブのを持ってる手をあげて言った。



「ありがとうございます!ってあれ?佐藤さん!また見学?」



頷く私を見て、なにか閃いたようにこう続けた


「あの…もし良かったらでいいんだけどマネにならない?あっ、人手なくてさ、気が向いたら部室来てよ!じゃあ。」





ボールを受け取って走って行く彼。






あの時すでに、私は…
< 7 / 8 >

この作品をシェア

pagetop