○○彼氏
わたしは両手で頬を冷ますように抑えた。



「あー、もう……柑奈」



「はい…っ」



顔を上げた瞬間、また結城さんのお顔が目の前にあった。



「…ん……ぅ…」



わたしが逃げないように後頭部を抑えてきた結城さん。



…っもう、息が……



わたしは力を振り絞り、結城さんの胸をトントンと叩いた。

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