○○彼氏
嗚咽を交えながらなんとか声を発した。



「嬉しかったなら、それでいい」



櫂はわたしの肩を抱き寄せ、耳元で呟いた。



「あ、まさか…優香が見たのって……」



「見た?……あぁ、俺が指輪決めてる時に会ったよ。『指輪って…まさかプロポーズするの⁉︎』って驚かれた」



ふふ。



そりゃそうだよ。
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