私の隣は俺様王子
第一章
私の王子様は奏くん
「んー!今日もかっこいい!」
玄関で人一倍ぴょんぴょん跳ねる私。
「もー澪、朝からうるさい!」
そして隣で腕組をして怒ってる、親友の尾形 沙織(おがた さおり)ちゃん。
「だって!奏くんだよ?!あの奏くんが、手を伸ばせばととぎそうな…とこにっ…」
必死に腕を伸ばして、目的の"あの人''の服を掴もうとしたけど、
すれ違った人とぶつかってしまった。
「あわっっ」
バランスを崩した私はその場で転んだ。