私の隣は俺様王子
"やつ"のイタズラ
「はぁ…」
「澪、それ何度目の溜息よ…こっちが嫌になるわ」
沙織ちゃんは頬杖をつきながら、あきれ顔で見てくる。
大好きなお弁当も、なぜだか食べる気もしない。
結局、昨日は図書室から出ていったあ
と急いで家に帰った。
布団に入ってもなかなか寝れなかった。
いきなりキスなんて…
き、キス…
昨日の事がフラッシュバックされて顔が真っ赤になる私。
あぁ……ほんとにしちゃったのね私…
本当に最悪…
「ねぇ澪。何をそんなに考え込んでるの?大丈夫?」
沙織ちゃんが心配そうな顔をしてくる。
「え?!なんでもないよ!」
「そう…」
キスしたなんて言えないよ…
しかも''やつ''と、だなんて…