私の隣は俺様王子



黒茶の髪を揺らし、スラッと伸びた背、細長い足。




「まさに奏くん!」




と、その瞬間、目が合う。




いやぁ…それが奏くんだったら嬉しいのに。


実際私が目合ったのは"やつ"こと、早瀬くん。




ムカつきすぎていつの間にか"やつ"になってる。






すぐに視線をそらした私。




あーあ…沙織ちゃんとこ戻ろ…


くるっと方向転換をして自分の席へと戻ろうとしたとき、



不意に腕を引っ張られる。


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