私の隣は俺様王子
そんなのもお構いなしにローファーを下駄箱に入れて上履きを出す。
そのまま私に見向きもしないで階段へと向かってった。
「なんなのあいつ~!」
悔しくて唇をかんでると
「あ~、あの人入学式早々告られて、今じゃ学校内の3分の2の女子は落としたって噂の早瀬 薫(はやせ かおる)でしょ?」
沙織ちゃんが階段の方を見ながら言う。
「さ、沙織ちゃん知ってるの?!」
「まぁ1年の頃同じクラスだったか
らね」
私はそんなやつ知らない。
名前くらいしか聞いたことない。
私は、奏くんに夢中なのだから!
「ていうか澪。いつまで座ってんのよ」