私の隣は俺様王子
「あんたってさ…」
沙織ちゃんがひとつため息をつく。
「やっぱりバカなのね」
え?なにがバカなの?
今度は静かに座って首をかしげてみる。
「はぁ…まぁいいわ。そのうち嫌でもわかるわよ、きっと」
「?全く意味がわからないんだけど…?」
キーンコーンカーンコーン───…
「あ、もうお昼休み終わりじゃん。席戻るね、ばいばい」
「え…あ、沙織ちゃんっ…!」
沙織ちゃんはさっさと席へと戻ってしまった。