私の隣は俺様王子




「あ、ほんとだ」


立ち上がろうとしたとき、見知らぬ手が私の前に現れた。




ん?これは沙織ちゃんの手じゃない?



てか、男の手?


ぱっと顔をあげると、そこには私の大好きな人が…!




「かかかか奏くん!?!?!」


「大丈夫?さっき薫にぶつかってたみたいだけど…」



この手を掴んでもよろしいのでしょうか……!


いいんですよね!?




奏くん自ら差し伸べた手なのだから、バチは当たりませんよね?!



「橘花さん?もしかして立てない??」


心配した顔で見下ろしてくるイケメンっ…



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