闇猫



「……?ハルヒ、どうした?」



隼人の声にハッとして、周りを見れば目の前には倉庫があって



……いったい、いつの間にバイクに乗っていたんだろう



「ハルヒ?」



「……あぁ、ごめん」



そう謝れば



「…気にすんな。体調でも悪いのか?」



あたしの顔を見ながら、心配そうに聞いてきた



………隼人、やっぱりあなたは優しいね



そんな風に心配してもらったのなんて、あんまり記憶になくて……



嬉しいって思ったんだ






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