闇猫



いつ見ても綺麗だこと



ババくさい台詞を呟きながら、全員分のコーヒーを淹れる



全部淹れ終わったところで、あたしは制服のポケットに手を突っ込んだ



抜いた手の中には、小さな袋



袋には粉状のものが入っている



……わかってもらえるだろうか



これは、睡眠薬だ



もちろん、隼人達を眠らせ、情報を取るため



あたしは、自分以外のコーヒーに惜しげもなく睡眠薬を流し混んだ



しばらくすると、睡眠薬は溶けてどれに薬が入っているのかなんて、わからなくなった






< 148 / 242 >

この作品をシェア

pagetop