闇猫



ーバタンッ



今川の事務所に走って、今川の部屋にノックもせずに入り込んだ



「闇猫か。初めてだな。お前がノックもせずにこの部屋に入るのは」



そんな今川の声が聞こえてきて、あたしは急いで立ち上がった



「申し訳ありません。少し頭がおかしくなったみたいで…」



言い訳じみたことも言いつつ、謝った



「まぁ良いだろう。…で?どうだった?」



今川の言葉にあたしは、うつ向いた



「……申し訳ありません。失敗いたしました」



やっとの思いで言葉を紡ぐ






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