闇猫



「……珍しいものだな。で?情報はどうだ?」



今川に言われ、あたしは書類とUSBを差し出した



そして、前に持ってきて置いていた荷物の中からノートパソコンを引っ張り出した



起動させてメール画面を見る



すると、学校のあの部屋で送ったフォルダが届いていた



それを今川に見せると、今川は満足そうな顔をあたしに見せた



「さすが、闇猫。情報は文句なしだな」



「……ありがとうございます」



「では、早速次の依頼に移ってもらう。氷龍のことは忘れろ。次は………」



“アメリカ、ニューヨークだ”



今川の声だけが、部屋に響いた






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