闇猫



夏希が電話をかけだしたのを見てから、真吾はまたパソコンを使い始めた



部屋にカタカタというキーボードの音と夏希が話している声だけが響く



「………えー。闇猫さんに依頼したいのに、今日本に居ないんですかー?……」



「……闇猫について、少し」



夏希の声も耳にいれていると、不意に真吾が言葉を発した



隼人と俺は、またパソコンの画面を覗き込む



『闇猫』の検索結果
 ・何でも屋
 ・依頼する時には支配者に連絡が必要
 ・現在は海外で活動しているという噂もある



「……これだけ見ると、ハルヒは日本に居ないんだろうな」



「……だと思うぜ。隼人」



そうこうしている間に電話を終えた夏希が戻ってきた






< 174 / 242 >

この作品をシェア

pagetop