闇猫
夏希が電話をかけだしたのを見てから、真吾はまたパソコンを使い始めた
部屋にカタカタというキーボードの音と夏希が話している声だけが響く
「………えー。闇猫さんに依頼したいのに、今日本に居ないんですかー?……」
「……闇猫について、少し」
夏希の声も耳にいれていると、不意に真吾が言葉を発した
隼人と俺は、またパソコンの画面を覗き込む
『闇猫』の検索結果
・何でも屋
・依頼する時には支配者に連絡が必要
・現在は海外で活動しているという噂もある
「……これだけ見ると、ハルヒは日本に居ないんだろうな」
「……だと思うぜ。隼人」
そうこうしている間に電話を終えた夏希が戻ってきた