闇猫



「……あ、ありがとうございました」



急いで現実へと戻り、お金を払ってタクシーから降りた



降りて、目の前に建っているのは久しぶりに見る今川の事務所



あたしは、一度息を吐いてから足を踏み入れた



ーーーーーー



「……闇猫です。ただいま戻りました」



「入れ」



「……失礼します」



部屋に入ると、いつもと何も変わらない今川がそこにいた



あたしは荷物をその場に置いて、今川の元に近付く






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