闇猫
マンションに行くまでの道のりは歩いて5分の距離なのに、異様に長く感じた
そうしてようやく辿り着き、受付に顔を出した
「新しく越して来た者ですが……」
「あぁ、今川さんだね。私は、管理人の小田だよ。よろしくね」
管理人さんは、初老のおじいさん
優しいオーラが溢れ出ている人だ
「はい、これからよろしくお願いします」
挨拶をして、今川から渡されたカギに付いているタグを見ながら部屋に向かう
部屋番号は507
5階だから、当たり前のようにエレベーターを使う
……このマンション、意外と綺麗