闇猫



確認が終わって、あたしは今さっき通ってきた道を逆戻り



……こんなめんどくさいことになるんなら、最初から公園になんていなけりゃ良かった



まぁ、今更思ったってもう遅いんだけどね



気をとり直し、倉庫の裏口にまで来た



音をたてないよう、ゆっくりとドアを開ける



幸いなことに、人気はなし



だが、歩いていると少しづつ声が聞こえてきた



「今日の練習、疲れたー!」



「本当にな。今から俺んち、寄ってかねぇ?」



「マジで?やった!ラッキー」



そんな話し声は、すぐに通り過ぎていった



あたしは2階にあるであろう幹部室を目指す






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