闇猫



「言っとくけど、幹部室にカメラを付けようって言ったのには理由があるからね?」



「……理由って、何?」



僕が聞くと真吾は呆れた目で見てきた



え……コレってまさか、僕だけわかってないパターン?



隼人も陸もわかってんの!?と思い、2人を見るとどちらもわかってる顔をしていた



僕だけわかんないですけど~……



そう言いたげな顔で真吾を見れば、ハァーと深い溜め息をついてから説明してくれた



「カメラを付けておけば、ハルヒちゃんがいつ来たのかもわかるし、どうやって情報収集しているのかもわかるでしょ?」



真吾に言われて、確かにと納得



僕、こんな簡単なこともわからなかったんだ……



自分に失望



「はぁ……。落ち込んでんじゃねぇよ」



「うぅっ。陸、ありがとう~……」



いつも子供扱いしてくるのに、急に優しくなると涙が出てくるよ~……






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