闇猫
「「「「「お願いします!!」」」」」
全員で頭を下げた
下げてから、どれだけ経っただろう
「……みんな、顔を上げなさい」
さっきまでとは全然違う今川の声が俺達に降ってきた
俺達が全員顔を上げると、今川は優しそうな顔をしていた
「……ハルヒ、ごめんよ」
その言葉にハルヒは驚き、涙を流した
ハルヒ、泣いてばっかり
「ハルヒには、辛い思いをいっぱいさせてしまった。本当にすまない」
「うんん……。そんなこと、ない…」
「いや。闇猫にしてしまったのは、俺だ。ハルヒ……こっちに来い」
今川が呼ぶと、ハルヒはゆっくり今川に近付いて行った