闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

七彩が私の中で暴れていると私はふと目を落として


｢そうだよ。人間は病弱でか弱いそして寿命も短い。だから少しでもやり残したことをやろうとした奴が闇へと落ちていくんだ。｣



『翠玉。お前は人間だ。だが他の奴らより少し寿命が長いだけだ。』



｢ええ。ありがとう紅音私は人間。だから弱いの。あの時だってここが強かったら貴方達を作り出すことなんてなかったのに。｣



私がそう言うと七彩が



『スイちんはあの時幼かった。仕方ないよ。あいつらはスイちんの事なんか“実験動物”としてしか見てなかったんだから』



『そうよ。じゃなかったらあなた今一人よ。』


『大丈夫。翠玉。一人。じゃない。みんな。いる。』


｢みんな…｣


私は三人の言葉が嬉しくて泣きそうになった。


でもさっきの事を思い出して。