闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


わっちはその窓際に行き、猫から抜け出した。


『憐。わっちの姿が見えるか?』


「ああ。だか、目のやり場に困る。」


そりゃぁそうだ。器から抜け出したわっちは素のまま同然。


勿論裸だ。


『わっちは見られても別に構わんよ。実際の精神年齢としてはお前の方がずっと下、わっちの方がはるかに上じゃ。』


と、笑うと顔をそむける事無く目を向けてきた。


こいつ、昔結構遊んでいたな。


さて、本題に入るか。


わっちは気持ちを切り替え憐を見た


『憐。いや、若造お前はこれから話す事は信じられるか、それとも受け止められるか?』

< 113 / 466 >

この作品をシェア

pagetop