闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
わっちはその窓際に行き、猫から抜け出した。
『憐。わっちの姿が見えるか?』
「ああ。だか、目のやり場に困る。」
そりゃぁそうだ。器から抜け出したわっちは素のまま同然。
勿論裸だ。
『わっちは見られても別に構わんよ。実際の精神年齢としてはお前の方がずっと下、わっちの方がはるかに上じゃ。』
と、笑うと顔をそむける事無く目を向けてきた。
こいつ、昔結構遊んでいたな。
さて、本題に入るか。
わっちは気持ちを切り替え憐を見た
『憐。いや、若造お前はこれから話す事は信じられるか、それとも受け止められるか?』