闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「は?な、なんなんだよそれ。」
『憐。お前に二つの秘密を教えてやる。どちらも翠玉も知らんことじゃ。』
「そんなことを俺が初めに知って良いのか?」
結構優しいんじゃないのか?憐。
『ふっ。いいんじゃ。これから話すのは翠玉の今後にも関わる。
これを聞いたら翠玉は少なくとも混乱するそれをお主に止めて貰いたのだ。』
「ああ。それはいいが、お前、さっきから喋り方変わってないか?」
『これが本来の喋り方じゃ。それと、言ったはずじゃ。年齢だとわっちの方がはるかに上だと。』
「だったな。」
こいつなら、翠玉のことを受け止めてくれる。