闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

（分かった。ちゃんと調べて来てね。）


『らじゃ。』


ミカエルはこの会話がまるで分かっていたような口で


｢作戦会議は終わりましたか？｣



｢ああ。お前がどうしてうちらの情報を知ったのかしらねぇがそこは中にいる奴が聞く。」


そう言って私は緋凪と交代した。


｢“闇の番人”｣


｢!?…へぇ。まさか君がそうだったのか懺悔の歌姫。ハッカーネームは確か
angeleye（エンジェルアイ）だったかな。｣


｢ん。｣


緋凪はそう言って私の髪を触っていた


（緋凪は私の髪好きだよね。）


そう考えてたら緋凪がだんだん顔を青白くして


｢翠玉。ごめん。｣


『どうした。緋凪』


｢鍵。忘れた。かけるの。｣



『『『は？』』』


『緋凪、お前どういう意味だそれ。』