闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


この視線にいつも耐えるが辛かった。


『翠玉。それって…ほぼ毎日じゃない。

ごめんなさい。貴方の気持ちに気付いてあげられなくて。』


紅音…


(大丈夫だよ。もうこんなことは見慣れている。

私の居場所なんてこの世のどこにも無いんだから。)


その声は自分の事を哀れんでいた。


『スイ…』


「こちらで団長がお待ちです。」


七彩が何かを言おうとした時に女の人に遮られてしまった。


(この話はまた終わってからね。)

< 147 / 466 >

この作品をシェア

pagetop