闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる


七彩が声を震わせながら聞くと紅音が



『そう言えば緋凪。お前、前にだったかハッキング終わるの早かったときなかったか?』


『まじか!それ!』


突然の暴露に皆驚いていた。



それもそうだろう。情報流出は敵に弱点を教えておくようなものだからだ。


『でも。もしのためにダミーの回路を作ったんじゃないのか。』


私がそう言うと緋凪は


(あいつ。緋凪と同じ。一番。だから。効かない。)



『だからかぁ。まぁ口封じ行っちゃう?♪*゚』



七彩は楽しそうにそんなことを言っていた。



『お前今日何人殺るつもりだよ。もう5人は殺ってるぞ。』


紅音が七彩を止めると緋凪が



(後。気になること。もう一つ。)



『何?』


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