闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる
「へぇ。君がかの有名な殺し屋のボスか。」
!?
あまりの一言に私は声を失ってしまった。
「駿。」
憐がこの男、駿と言う人に威圧のある声で言った。
「貴方。まさかだとは思うけど裏切りではないでしょうね。」
私はフードを取り、憐を睨みつけた。
「安心してくれ。裏切りはしないこいつはこの団体の幹部で情報収集を専門にやっている。お前のことはもう伝えてある。危害は加えないはずだ。」
はずだって、どう信用しろってよ。
「これでもし私が裏切りとみなしたらこの組織を壊してやる。
お前の大事な物全て、そしてお前も殺す。」
「そのくらいの覚悟はいつも出来ている。じゃないとこの組織の団長は務まらない。
駿。外してくれ。」
「ああ。」