闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

俺達が会議室へ行くと桔梗が幾つかの資料とひとつのUSBを出した。


「桔梗。これは何なんだ?」


「まず見てみて。これは私が官邸に行って調査した時に手に入れたものなの。」


俺達はそれぞれの資料を手にし見て行った。


それは俺らキメラにはとても辛い現実だった。


「何なんだよ。この
“生物兵器の生産計画”って」


「“動物の遺伝子を実験体の遺伝子と組み合わせ体の一部へと変える。実用可能なら海外輸出を考える。”まじで外道だな。」


これを聞いて俺は呆然とするしかなかった。


「こっちがこの生物兵器の実験体となった人達よ。」


桔梗がUSBをタブレットに繋いでこっちに見せてきた。
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