闇に棲む猫はヴァンパイアに捕まる

あの頃の名前はこいつらは知らない。


あの時に団長に話したっきり誰にも話してはいない。


「こいつらは俺らの仲間だった奴らだ。」


「何だって?」


駿が怪訝な顔で俺を見てきた。


「お前らにはちゃんと話してなかったなあの頃のことは。こいつらは俺ら兄妹が研究所に居た時に一緒にいた仲間“だった”奴らだ。」


「仲間“だった”?」


桔梗も眉間にシワを寄せていった。


「ああ。俺らは元々444人いた。だけどこいつらの殆どは実験途中に死んだ。」


「「!?」」


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